早いもので、2024年も残りわずかとなりました。
本年もDX Suite をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
この場を借りてユーザの皆様に感謝申し上げます。
2024年は、約80件のリリースを実施しました。
1年の締めくくりとして、2024年の主なリリース内容をピックアップしてお伝えします。
2024年に注力した3つの領域
2024年は、以下3つの領域に注力してリリースを行いました。
既存機能の速度、安全性の改善を行いつつ、項目抽出のアップデートも実施しました。
また、Classic版の一部機能終了に伴い、画面UI も改善しております。
以下にて、リリースの詳細をおさらいします。
項目選択「請求書」モデルの精度改善
プリセット(項目選択)における請求書モデルにて、適格請求書に関する項目の読取精度を改善しました。
本リリースにより、経理や受発注業務など、インボイス制度対応が求められるデータ入力業務にて、よりご活用いただけるようになりました。
<補足> プリセットとは、DX Suite 上にあらかじめ用意されている帳票定義設定です。 <参考記事> |
エラーメッセージの表示を改善
Intelligent OCR、Elastic Sorter にてユニット作成時に、アップロード失敗の原因ファイルが特定できるようにエラーメッセージを変更しました。
リリース後は、アップロードに失敗した際に、原因となるファイルを特定できるエラーメッセージが表示されるように改善しました。
これにより、従来のような原因特定にかかる手間を軽減し、よりスムーズな運用が可能になります。
データ加工設定に「日時挿入」を追加
ユニット作成時の日付を出力することができる、データ加工「日時挿入」を新規追加しました。
後続業務にて、DX Suite の処理日時が必要な場合にご活用いただけます。
<補足> データ加工とは、読み取った文字列を、特定の処理ルールに基づいて変換させてCSV出力する加工設定です。 <参考記事> |
項目抽出は2023年12月にリリースした機能です。
フォーマットがバラバラな帳票でも、キーワードを指定するだけで、生成AI によってほしい項目を抽出することができます。
従来のように読み取り枠を設定する必要はなく、項目名を指定するだけで生成AI が項目を抽出するため、設定の手間も削減できます。
<参考記事> |
2024年は継続的なサービスアップデートを実施し、読取精度・処理速度・エラー発生頻度の改善に取り組みました。
以下にて詳細な改善内容をご紹介します。
【進化1】約1200種類以上のプリセットをリリース
より簡単にワークフロー設定ができるように、各種業界でご利用いただける多数のプリセットをご用意しました。
<補足> プリセットとは、DX Suite 上にあらかじめ用意されている帳票定義設定です。 <参考記事> |
【進化2】項目抽出にて、通常項目の読取精度を改善
項目抽出において、様々な帳票で読取精度が向上するよう改善しました。
特に、以下のプリセットにて大幅に読取精度を改善しました。
【進化3】項目抽出 の読取精度を向上させるための補正設定「Few-shot学習」
データチェック済みの読取結果を参考データとして活用し、次回以降の読取結果を補正する機能をリリースしました。
これにより、企業独自の帳票等の一般的に学習データが少ない帳票において、読取精度の向上が期待できます。
<参考記事> |
データチェック画面の視認性を改善
データチェック画面にて、チェック中の項目の視認性を改善するために、デザインを一部変更しました。
<変更ポイント>
- 視認性向上のため黒背景から白背景に変更
- チェックマーク✓の表示位置およびカラーの変更
- 読取結果テキストのフォントカラーおよびサイズ変更
- 帳票のパーツ画像および読取結果表示枠のサイズ調整
<補足> データチェックとは、読み取った内容を目視でチェックし、修正することができる機能です。 <参考記事> |
TOP画面のリニューアル
Classic版 一部機能クローズに伴い、より直感的で、洗練されたデザインに生まれ変わりました。
<参考記事> 画面デザイン変更の詳細は、以下をご参照ください。 |
ヘルプ機能の搭載
DX Suite 画面の右下に、ヘルプ機能を追加しました。
これにより、DX Suite 内でヘルプセンターの記事を検索できるようになりました。
まとめ
以上、2024年にリリースした約80のアップデートから、注目の内容をピックアップしてご紹介しました。
より多くのユーザ様の業務効率化や生産性向上に貢献できたことを、チーム一同、非常に嬉しく思っています。
本記事でご紹介したリリースの背景には、日々寄せられるフィードバックやご要望がありました。
皆様からの貴重な意見が、私たちの原動力であり、今後の改善の指針となります。
2025年も、引き続きさらなる進化を目指してまいります。
新たな年も、変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。