本記事では、各データ加工の詳細な処理方法や、使い方を解説します。
<参考> データ加工の概要や、設定手順は以下記事をご参照ください。 |
各データ加工の一覧
文字列変換(部分一致) | 文字列置換(完全一致) | 全角半角変換 |
文字列切出し(先頭) | 文字列切出し(任意) | 文字列切出し(末尾) |
文字列挿入 | ファイル名出力 | 文字列フォーマット |
チェックボックス変換 | マージ | ユーザ辞書置換 |
日付フォーマット | 日時挿入 | 指定文字列による分割 |
改行文字削除 | トリム | 1セル入力 |
年齢 | 表データへ変換 | 列データへ変換 |
ゼロ埋め | 前行コピー |
文字列変換(部分一致)
読み取った文字列の一部を任意の文字列に変換します。
変換対象文字列:@ 変換後文字列:- ※注意事項 下記の記号を入力する場合は、正規表現での記入が必要となるため、記号の前に\(バックスラッシュ)をつける必要があります。 該当の記号: . * + ? | ( ) [ ] $ ^ \ 例2) 「*」を「×」と変換したい場合 変換対象文字列:\* 変換後文字列:× 解説: *の直前に\(バックスラッシュ)を記載します。 応用的な使い方 「変換後文字列」を空欄のままで設定することで、「変換対象文字列」に記入した文字列を削除した状態で出力することも可能です。 →特定の記号を削除した状態で出力する(@、カンマ、小数点など)正規表現と組み合わせて設定すると、より複雑な設定が可能です。 →文字列変換(部分一致)の特別な使い方 |
文字列置換(完全一致)
読み取った文字列全てを(セル単位で)任意の文字列に置換します。 例1)「abc」を「xyz」に置換したい場合 |
全角半角変換
英数字、記号、カタカナを「全角→半角」または「半角→全角」に変換します。 変換をしたい列を入力列として指定します。 出力列を指定します。 [変換方式]で、全角→半角または半角→全角を選べます。 補足)全角半角変換を使わない場合 以下のように読み取ります。 カタカナ:全角 記号・英数字・スペース:半角 例) 以下住所の「4」「AI inside」および「半角スペース」を全角に変換したい場合 3丁目8−12 渋谷第一生命ビルディング 4階 AI inside 株式会社 ↓ 3丁目8−12 渋谷第一生命ビルディング 4階 AI inside 株式会社変換方式は「半角→全角」を選択してください。 関連記事:データ加工設定の全角半角変換について、旧UIとNew UIの違いを教えてください。 |
文字列切出し(先頭)
読み取った文字列の先頭から指定位置までを切り出します。切り出したい文字列がある列を入力列として指定します。 出力列を指定します。 [切出したい文字列の先頭からの文字数]には切り出したい文字列の先頭からの文字数を設定します。 例) |
文字列切り出し(任意)
読み取った文字列の一部を切り出します。 例)「abcdef」を「cd」に変換したい場合
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文字列切り出し(末尾)
読み取った文字列の末尾から指定位置までを切り出します。 例)「abcdef」を「def」に変換したい場合
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文字列挿入
指定した列に任意の文字列を挿入します。 例)Q列に「紙の請求書は送付不要」と出力したい場合 ※Q列(出力列)に、帳票から読み取った値がある場合は、指定した文字(紙の請求書は送付不要)で上書きして出力します。 |
ファイル名出力
指定した列に読み取った帳票のファイル名を出力します。 |
文字列フォーマット
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読み取った値の前後に指定した文字列を追加します。 例1) Q列で「2021」R列で「10」S列で「23」と読み取った際に、A列に「2021年10月23日」として出力する場合 入力列 {1}:Q(年) 出力列:A →フォーマットに「{1}年{2}月{3}日」と入力すると、出力結果は「2021年10月23日」が表示されます。 例2) D列で100、E列で50を読み取った際に、C列に「100×50」として出力する場合 入力列 {1}:D(寸法) 出力列:C →フォーマットに「{1}⋇{2}」と入力すると、出力結果は「100×50」が表示されます。
文字列フォーマットのために読み取った列(例1のQ列、R列、S列/例2のD列、E列)をCSVに出力させたくない場合、「列破棄指定」を設定してください。 |
チェックボックス変換
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読取条件を「チェックボックス」で読み取った際の判定結果(チェック有り:1、チェック無し:0)を指定した文字列に変換して出力します。入力列に対象のチェックボックスのグループの列を全て指定します。 [出力する文字]欄でチェックがあった際に出力したい文字列を指定します。 例)チェックボックス「普通」「当座」にチェックが入った結果をS例に表示する場合
A.「当座」だけにチェックが入った場合の出力結果
C.どちらにもチェックが入っていない場合の出力結果
関連した設定 チェックボックス変換のために読み取った列(L列、M列)をCSVに出力させたくない場合、「列破棄指定」を設定してください。 詳細:CSV出力時に不要な列を削除することはできますか? ※ 項目抽出でのご利用はできません。 |
マージ
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読み取った値を結合して出力します。 例1) A列(会社名)とB列(ご担当者)の間に全角スペースを入れて、C列に出力したい場合 入力列
出力列
結合文字列
A列が「AI inside 株式会社」、B列が「山田花子」の場合、C列に「AI inside 株式会社 山田花子」と出力されます。
例2) D列とE列の間に「-」を入れて、R列に出力したい場合 入力列
出力列
結合文字列
D列が「1234」、E列が「5678」の場合、R列に「1234-5678」と出力されます。
関連した設定 マージのために読み取った列(A列、B列)をCSVに出力させたくない場合、「列破棄指定」を設定してください。 |
ユーザ辞書置換
入力列の値がユーザ辞書の参照キーと完全一致する場合、指定した辞書データの値を返します。 例) 以下のような内容でユーザ辞書を登録し、A列で読み取った内容をキーにして、A列に値1を出力したい場合 ・ユーザ辞書に登録した内容:0001→AI 銀行 ▼帳票イメージ <ユーザ辞書の内容> 入力列:A 出力列:A 辞書選択:金融機関 出力したい値を選択: ※注意事項 データチェックで表示される内容は、辞書変換前のOCR結果となります。 ※参考 「OCR補正設定」を利用した辞書変換も可能です。 機能の違いについては比較表をご参照ください。 |
日付フォーマット
日付形式の読み取り結果を「出力フォーマット」で選択したフォーマットに変換できます。西暦を他のフォーマットの西暦表示に変えたり、和暦↔西暦の変換にも利用できます。 <出力フォーマット>
※直接入力とは:上記に希望のフォーマットがない場合に選択して、直接入力をしてください。 EEE(英語の曜日3文字、例:Wed)、MMM(英語の月3文字、例:APR)、GGGG(元号)などの数字以外も指定できます。(SimpleDateFormatに対応) <設定手順> 日付形式の読取り結果を「出力フォーマット」で選択したフォーマットに変換できます。西暦を他のフォーマットの西暦表示に変えたり、和暦↔西暦の変換にも利用できます。 例1)F列で「2022年3月21日」と読み取った日付を、F列に「20220321」形式で出力したい場合 例2)A列で「大正06年02月01日」と読み取った日付を、B列に「1917-02-01」形式で変換したい場合 入力列:A
例3)A列で「2020/12/13」と読み取った日付を、A列に「2020-12-13」形式で変換したい場合 入力列:A
例4)A列で「2024/14/35」と読み取ったら、A列に「存在しない日付」と出力したい場合 入力列:A ※「2024/100/100」など、規定のフォーマットに当てはまらない桁数や形式の文字を読み取った場合は、日付として認識できず、エラーメッセージは表示しません。
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日時挿入
ユニット作成時の日時を挿入することができます。 <例>
関連した設定 他のデータ加工と組み合わせることで、以下の用途でもご活用いただけます。
帳票に月日だけしかない場合に、年を追加する →「日時挿入」「日付フォーマット」「マージ」を組み合わせて設定します |
指定文字列による分割
読取範囲で読取った文字列を、指定した文字列で分割して出力します。 例)aabccをaaとccに分割したい場合(bの前後で分割したい) |
改行文字削除
出力対象CSVのセルをチェックして、改行文字があるとき除去します。 例)全てのセルで改行を削除したい場合 B(入力列):
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トリム
読取結果の先頭または末尾にスペースが入っていた場合、取り除いて出力します。 例)E列の末尾のスペースを削除したい場合 |
1セル入力
選択した入力列のセルのうち、1セルのみ値が入力されている場合(他の列のセルは空白)、入力値を指定した列に出力します。 例1)P列のみに値が入っている場合
例2)N列、P列に値が入っている場合 |
年齢
指定したセルに記載された生年月日から年齢を算出し、出力列に算出した年齢を出力します。 例)P列で読み取った生年月日に対して、読み取った時点の年齢を計算して算出 |
表データへ変換
範囲分割で読取設定をした表形式の項目を、表形式のままCSVに出力する変換をします。複数の表形式項目を1つの表に連結して出力することもできます。 ※「全列に前行コピーを適用」にチェックを入れると、表以外の項目を明細行分コピーすることができます(詳細な活用方法はこちら)。 範囲分割で読取設定をした項目を入力列として選択します。 プラス(+)ボタンから 複数の表を追加指定することで、複数の表を縦につなげることもできます。 表の各列をCSVの出力列に割り当てます。 割り当て先の出力列が足りない場合は、左側の「CSV出力先設定」の[列を追加]をクリックして列を追加します。 例1) 出力列: CSV出力例: ※ プリセット(項目選択)と項目抽出でのご利用はできません。
例2)表形式の1列目と3列目だけ読み取りたい場合 |
列データへ変換
入力列で指定した項目を縦1列に並べてCSV出力する変換をします。 <「表データへ変換」との違い> ※「全列に前行コピーを適用」にチェックを入れると、対象の列以外の項目を明細行分コピーすることができます(詳細な活用方法はこちら)。 例)A列の文字を、縦1列に並べて出力したい場合 入力列:A 出力列:A ※ プリセット(項目選択)と項目抽出でのご利用はできません。 ※表形式の中の指定列だけ読み取りたい場合は、それぞれの列に「列データへ変換」を設定します。 |
ゼロ埋め
読取結果を指定した桁数で揃えるために、任意の1文字で先頭または末尾を埋めます。 入力列 :Q <出力結果>
例)「123」を12桁の数字「123000000000」にしたい 入力列 :Q <出力結果> |
前行コピー
入力列で設定した列の1行目の内容を、他の
列の最大行分の行数に合わせて出力列にコピー
します。
例)
<1列のみ指定する場合>
指定列:A
<複数の列を指定する場合>
指定列:A、B...
※ プリセット(項目選択)と項目抽出でのご利用はできません。
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