データ加工設定画面で「条件付き加工設定」を使うと、特定の条件に当てはまる場合のみ加工を行うことができます。
本記事では、7つの設定例を挙げます。
リストビューでの設定方法を解説しますが、テーブルビューでも同様に設定可能です。
例1 | 入力の有無で出力を出し分けたい場合 |
例2 | 2つ以上チェックがある時にエラー「有」と出力したい場合 |
例3 | 末尾が指定した文字以外の場合に「記入間違い」と出力したい場合 |
例4 | 指定した文字が含まれていない場合は「対象外」と出力したい場合 |
商品名が空の行を削除する |
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例6 | 個数または金額のいずれかが空白の行を削除する |
例7 | 「合計」の記載がある行を削除する |
<補足>
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例1) 入力の有無で出力を出し分けたい場合
以下例にて設定手順を解説します。
- 口座A・口座Bのいずれかに入力がある場合:「有」を出力したい
- 口座A・口座Bの両方に入力がない場合:「無」を出力したい
Step.1 データ加工設定画面の真ん中のブロックにある「列を追加」のボタンをクリックし、「口座の記載有/無」の列を追加します。
Step.2 右上にある「条件付き加工設定を追加」のボタンをクリックします。口座Aと口座Bのいずれか入力がある場合の条件付き加工設定を行います。
「入力列指定」の項目にB列の「口座A」を指定し、「ルール指定」の項目に「空ではない」を指定します。「条件を追加」のボタンをクリックし、「または」のタブを選択します。
Step.3 「入力列指定」の項目にC列の「口座B」を指定します。「ルール指定」の項目に「空ではない」を指定し、「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.4 「加工設定」のプルダウンメニューから「文字列挿入」を選択し、「出力列」に口座の記載有無のD列を指定します。文字列の項目に「有」と入力します。
Step.5 口座Aと口座Bの両方に入力がない場合の条件付き加工設定を行います。
「入力列指定」の項目にB列の「口座A」を指定します。「ルール指定」の項目に「空」を指定します。
「条件を追加」のボタンをクリックし、「かつ」のタブを選択します。
Step. 6 「入力列指定」の項目にC列の「口座B」を指定します。「ルール指定」の項目に「空」を指定し、「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.7 加工設定」のプルダウンメニューから「文字列挿入」を選択し、「出力列」に口座の記載有無のD列を指定します。「文字列」の項目に「無」と入力します。
以上で設定は完了です。
CSV出力イメージは以下となります。
例2)2つ以上チェックがある時にエラー「有」と出力したい場合
シングルアンサー(1つのみのチェックを想定している欄)にて、以下の条件で出力する方法を解説します。
- 2つ以上のチェックが入っている場合:「エラー有/無」列に「有」と出力したい
- 1つのみチェックが入っている場合:「エラー有/無」列に「無」と出力したい
Step.1 データ加工設定画面の真ん中のブロックにある「列を追加」のボタンをクリックし、「エラー有/無」の列を追加します。
Step.2 右上にある「条件付き加工設定を追加」のボタンをクリックします。まず、2つ以上チェックがある場合の条件付き加工設定を行います。
入力列指定の項目の中に年齢の項目を全て指定し、ルール指定の項目を「2つ以上チェック」に指定します。「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.3 「加工設定」のプルダウンメニューから「文字列挿入」を選択し、「出力列」にエラー有無のH列を指定します。「文字列」の項目に「有」と入力します。
Step.4 ゼロまたは1つチェックがある場合の条件付き加工設定を行います。
入力列指定の項目の中に年齢の項目を全て指定し、ルール指定の項目に「ゼロまたは1つチェック」を指定します。「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.5 「加工設定」のプルダウンメニューから「文字列挿入」を選択し、「出力列」にエラー有無のH列を指定します。「文字列」の項目に「無」と入力します。
以上で設定は完了です。
CSV出力イメージは以下となります。
例3)末尾が指定した文字以外の場合に「記入間違い」と出力したい場合
請求日の項目にて、以下の条件で出力する方法を解説します。
- 文字列の末尾が「日」の場合:「年月日」を出力したい
- 文字列の末尾が「日」以外の場合:「記入間違い」と出力したい
Step.1 データ加工設定画面の真ん中のブロックにある「列を追加」のボタンをクリックし、「日付チェック」の列を追加します。
Step.2 右上にある「条件付き加工設定を追加」のボタンをクリックし、指定文字で終わる場合の条件付き加工設定を行います。
「入力列指定」の項目にAを指定し、「ルール指定」の項目に「指定文字で終わる」を指定します。
「指定文字」の項目に「日」と入力し、「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.3 「加工設定」のプルダウンメニューから「文字列フォーマット」を選択します。
「入力列」にAを指定し、「出力列」に日付チェックのB列を指定します。
フォーマットの項目に、A列の請求日のフォーマットを表す{1}と入力します。
Step.4 指定文字で終わらない場合の条件付き加工設定を行います。
入力列指定の項目にAを指定し、ルール指定の項目に「指定文字で終わらない」を指定します。
指定文字の項目に、「日」と入力し、「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.5 加工設定」のプルダウンメニューから、「文字列挿入」を選択し、「出力列」に日付チェックのB列を指定します。文字列の項目に「記入間違い」と入力します。
以上で設定は完了です。
CSV出力イメージは以下となります。
例4) 指定した文字が含まれていない場合は「対象外」と出力したい場合
以下例にて設定手順を解説します。
- 「コーヒー」が含まれている場合:「コーヒー試飲会のご招待」と出力
- 「コーヒー」が含まれていない場合:「対象外」と出力
Step.1 データ加工設定画面の真ん中のブロックにある「列を追加」のボタンをクリックし、「プロモーション」の列を追加します。
Step.2 右上にある「条件付き加工設定を追加」のボタンをクリックし、指定文字を含む場合の条件付き加工設定を行います。
「入力列指定」の項目にAを指定し、「ルール指定」の項目に「指定文字を含む」を指定します。
「指定文字」の項目に、「コーヒー」と入力し、「条件を追加」のボタンをクリックし、「または」のタブを選択します。
Step.3 上記の設定方法と同じようにBとCも設定します。
Step.4 「加工設定を追加」のボタンをクリックし、「加工設定」のプルダウンメニューから、「文字列挿入」を選択します。「出力列」に、D列を指定し、「文字列」の項目に「コーヒーの試飲会ご招待」と入力します。
Step.5 指定文字を含まない場合の条件付き加工設定を行います。
入力列指定の項目の中に3種類の飲料の項目を設定し、「ルール指定」の項目に「指定文字を含まない」を指定します。「指定文字」の項目に「コーヒー」と入力し、「加工設定を追加」のボタンをクリックします。
Step.6 「加工設定」のプルダウンメニューから、「文字列挿入」を選択します。
「出力列」にD列を指定し、文字列の項目に「対象外」と入力します。
以上で設定は完了です。
CSV出力イメージは以下となります。
例5) 商品名が空の行を削除する
<設定例>
1. 「範囲を分割」にて、商品名(A列)・個数(B列)・金額(C列)をそれぞれ「11行×1列」で読み取る
2. 列データへ変換にて、以下の3つを設定
- 入力列
- A列(商品名)
- 出力列
- A列(商品名)
- 入力列
- B列(個数)
- 出力列
- B列(個数)
- 入力列
- C列(金額)
- 出力列
- C列(金額)
※項目抽出、項目選択をご利用する場合、1,2は設定不要です。
3. 条件付き加工設定にて、以下を設定
条件1
- 入力列指定
- A列
- ルール指定
- 空
実行する加工設定
- 行削除
例6)個数または金額のいずれかが空白の行を削除する
<設定例>
1. 「範囲を分割」にて「4行×3列」で表を読み取る
2. 表データへ変換にて以下を設定
- 入力列
- A列
- 出力列
- 1列目:出力列 A列
- 2列目:出力列 B列
- 3列目:出力列 C列
※項目抽出、項目選択をご利用する場合、1,2は設定不要です。
3. 条件付き加工設定にて、以下を設定
- 入力列指定
- B列
- ルール指定
- 空
または(OR)
- 入力列指定
- C列
- ルール指定
- 空
- 実行する加工設定
- 行削除
- 行削除
例7)「合計」の記載がある行を削除する
<設定例>
1. 「範囲を分割」にて、「5行×3列」で表を読み取る
2.「表データへ変換」にて以下を設定
- 入力列
- A列
- 出力列
- 1列目:出力列 A列
- 2列目:出力列 B列
- 3列目:出力列 C列
※項目抽出、項目選択をご利用する場合、1,2は設定不要です。
3. 条件付き加工設定にて、以下を設定
- 入力列指定
- A列
- ルール指定
- 指定文字を含む
- 指定文字
- 合計
- 実行する加工設定
- 行削除
- 行削除
データ加工の順番に関する注意事項
先に「表データへ変換」や「列データへ変換」を行い、後方に「行削除」を設定してください。
「表データへ変換」や「列データ変換」の前方に「行削除」を追加すると、正しく行を削除できないケースがあります。
推奨する順番
例)列データへ変換の後に、行削除を設定
列データへ変換(A列)→ 列データへ変換(B列)→ 列データへ変換(C列)→ 行削除(A列)→ 行削除(B列)→ 行削除(C列)
※詳細な設定は「設定例5 商品名が空の行を削除する」をご参照ください。
推奨しない順番
例)列データへ変換と行削除を交互に設定
列データへ変換(A列)→ 行削除(A列)→ 列データへ変換(B列) → 行削除(B列)→ 列データへ変換(C列) → 行削除(C列)
この場合、正しく行を削除できないケースがあります。
参考リンク