本記事で分かること
よくあるケース
例)
請求書の明細表にて、上の行と同じ内容の場合に「〃」を記入することがある。
「〃」を読み取ると、「〃」として出力されたり「1」などと誤読してしまうが、上の行の値をコピーしたい。
※「〃」は、「ノノ字点(ののじてん)」や「同じく記号(おなじくきごう)」と呼ばれる記号のことです。
設定方法
<設定の流れ>
- A列の「〃」や誤読している文字「1」を空欄に変換します。
- 「前行コピー」を行い、前の行の値を繰り返し出力します。
<詳細>
1.「列データへ変換」を以下のように設定
入力列
- A
出力列
- A
→A列で読み取った値を、列として縦に出力することができます。
2.条件付き加工設定の「条件1」を以下のように設定
入力列指定
- A
ルール指定
- イコール
指定文字
- 〃
→「A列の値が「〃」の場合」という条件を設定します。
実行する内容は次項3にて設定します。
3.「実行する加工設定1」を以下のように設定
加工設定
出力列
- A
文字列
- 空欄
→前項2で指定した条件「A列の値が「〃」の場合」に当てはまる際に、「A列に空欄を出力する」という実行内容を設定します。
4.「実行する加工設定2」を以下のように設定
加工設定
指定列
- A
→前項2,3の条件に追加して、「A列の空欄には、前の行の値をコピーして出力する」という設定をします。
2〜4の設定にて、「A列の値が「〃」の場合に、A列の「〃」を空欄に変換してA列に出力する。その後、A列の空欄には、前の行の値をコピーして出力する。」という設定が完成しました。
※「〃」が「1」や「11」などに誤読している場合は、誤読する文字に対しても2〜4の設定を行ってください。
以上の設定で、以下のような変換を行うことができます。
ご利用のヒント
前行コピーのみを使った方法について
本事例の場合、データ加工「前行コピー」のみを使った設定は適切ではありません。
「前行コピー」では、空白行がある場合に、前の行の値を繰り返し出力するため、既に「〃」の値がある場合は「前行コピー」が動作しません。
そのため、一度「文字列挿入」を使って値を空白にした後に、「前行コピー」を行う必要があります。
Classic版(旧UI)にてフラグ機能をご利用されていた方へ
Classic版(旧UI)のフラグ設定に該当する機能は、New UI では「条件付きデータ加工」にてご利用いただけます。
詳細は以下資料をご参照ください。
AI inside Academy にて、前行コピーの使い方を動画で解説しています
※AI inside Academy のご利用には会員登録が必要です。
※with DX Suite/with AI inside 製品をご契約の場合は、AI inside Academy はご利用いただけません。