自動最適化とは
自動最適化をONにすると、アップロードファイル、読取結果、およびデータチェック結果が学習対象となり、読取精度の向上に繋がります。
自動最適化は、管理レベルが「組織管理者」のユーザにて設定することができます。
組織全体、または個々のワークフローごとに、自動最適化のON/OFFを柔軟に選択できます。
設定は後から変更することも可能です。
自動最適化に関する詳細な解説は「学習機能に関する注意事項」をご参照ください。 |
自動最適化の対象になる機能
基本的に、自動最適化をONにしている場合のみ、アップロードした帳票を学習対象とします。
読取範囲の指定、項目選択で作成したワークフローは、ワークフローごとに自動最適化のON/OFFを変更することができます。
ただし、「給与支払報告書」「本人確認書類」のワークフローでアップロードされた帳票は、学習を行いません。
詳細は下記表をご確認ください。
アップロードした帳票が 学習対象になるか |
ワークフローごとに自動最適化のON/OFFを変更できるか |
|
読取範囲の指定 | 自動最適化をONにしている場合、学習に利用する | 〇 |
項目選択 |
自動最適化をONにしている場合、学習に利用する ※給与支払報告書を除く |
〇 ※給与支払報告書を除く |
項目抽出 | 自動最適化をONにしている場合、学習に利用する | 〇 |
全文読取 | 自動最適化をONにしている場合、学習に利用する | × |
標準API V2 | 自動最適化をONにしている場合、学習に利用する | 画面上で作成したワークフローの設定に準ずる |
非定型API V2 |
自動最適化をONにしている場合、学習に利用する ※給与支払報告書・本人確認書類モデルを除く |
画面上で作成したワークフローの設定に準ずる |
Extensions | 自動最適化をONにしている場合、学習に利用する | × |
他機能との関係について
Few-shot学習
データチェック済みの読取結果を参考データとして活用し、次回以降の読取結果を補正する「Few-shot学習」とは別の機能です。
閾値調整(Elastic Sorter)
手動で他のトレイに移動させることによって、次回以降の自動仕分けの精度が改善される「閾値調整」とは別の機能です。
2つの機能は、AIの学習データとして利用されることはありません。
自動最適化のアップデート
AIの学習はデータ抽出に時間がかかるため、リアルタイムでは行われておりません。
学習のデータ抽出を実施し、その結果精度が向上したと判断した際にリリースされております。
読取に使用された全ての帳票が学習に使用される訳ではなく、実際には事前に学習に使用する帳票データの選定が行われます。
なお、学習データのリリースを実施する期間や頻度の詳細については非公開となっております。
初回ログイン時の設定
初回ログインの際、以下のような画面が表示されます。
アップロードした帳票データに対して、学習を許可するかどうかを選択してください。
-
自動最適化をONにする
- 自動最適化をONにすると、ワークフロー作成時に、自動最適化のON/OFFを選択することができます。
※本画面で自動最適化をONにする設定は、アカウント内のすべてのデータを無条件で学習する設定ではありません。
- 自動最適化をONにすると、ワークフロー作成時に、自動最適化のON/OFFを選択することができます。
-
自動最適化をOFFにする
- アカウント内のすべてのデータについて、AIによる学習を許可しません。
<画面表示の例>
なお、組織管理者のユーザは、この設定を後から変更することができます。
詳細は次項「初回ログイン以降に設定を変更する場合」をご参照ください。
初回ログイン以降に設定を変更する場合
管理レベルが「組織管理者」のユーザは、初回ログイン時の設定を後から変更することができます。
1. 画面右上のユーザ名>「設定」をクリックします。
2.「自動最適化の設定」をクリックします。
初回ログイン時の設定を変更することができます。
本画面では、初回ログイン時と異なり、「既に作成したワークフロー」を自動最適化の学習対象とするかどうかを選択することができます。
自動最適化をOFFからONにする場合
以下の手順で、自動最適化をONにすることができます。
1.[自動最適化の設定]画面で自動最適化のON/OFFを変更する
1.[自動最適化の設定]画面で自動最適化のON/OFFを変更する
自動最適化をONにする場合は、以下図のように、「これまでに作成したClassic版のドキュメントも自動最適化の対象にする」「これから作成するワークフローのみ自動最適化の対象にする」という2つの方法が提示されます。
上記2つの選択肢は、「Classic版とNew UI で作成した既存ワークフロー(ドキュメント)を自動最適化の対象にするかどうか」が異なります。
これまでに作成したClassic版ワークフローも自動最適化の対象にする | これから作成するワークフローのみ自動最適化の対象にする | ||
現行版(New UI) | 既存ワークフロー | 自動最適化はOFFのまま(※) | 自動最適化はOFFのまま |
新規作成ワークフロー | 自動最適化がON | 自動最適化がON | |
Classic版(旧UI) | 既存ドキュメント | 自動最適化がON | 自動最適化はOFFのまま |
新規ドキュメント | 自動最適化がON | 自動最適化がON |
(※)New UI の既存ワークフローを自動最適化設定に加えたい場合は、上記設定に加えて、次項で解説する「ワークフローごとに自動最適化のON/OFFを変更する」を行う必要があります。
2.ワークフローごとに自動最適化のON/OFFを変更する
前項「1.[自動最適化の設定]画面で自動最適化のON/OFFを変更する」にて自動最適化をONにすると、ワークフローごとに自動最適化を変更することができます。
本機能の対象は「読取範囲の指定」「項目選択」「項目抽出」にて作成したワークフローのみです。
自動最適化をOFFにしている場合、本機能は非表示になります。
▼「読取範囲の指定」「項目選択」:データ化>「自動最適化」にて設定してください
▼項目抽出:データ化>「詳細設定」にて設定してください
3.複数ワークフローを一括で自動最適化ONに変更する
複数のワークフローの自動最適化を一括でONにすることができます。
フォルダ上部にある「複数選択」をクリックし、任意のワークフローをチェックボックスで選択のうえ「自動最適化をON」をクリックします。
選択したワークフロー名が表示されていることを確認し、「自動最適化(学習機能)をON」をクリックします。
自動最適化をONからOFFにする場合
自動最適化をONからOFFに切り替える際に、以下のメッセージが表示されます。
注意事項をご確認の上、「OFFにする」をクリックしてください。
<注意事項>
- 自動最適化をOFFにした後にアップロードする帳票は、学習対象になりません。
- ワークフローごとに学習対象を適用していた場合は、一律でOFFになります。
- 「ワークフローごとに自動最適化のON/OFFを変更する」設定は、機能自体が非表示になります。