概要
Elastic Sorterで誤仕分けが発生した際の対処法を解説します。
手動仕分けで閾値調整を行うか、帳票の特徴点を減らす等の工夫で仕分け精度を改善できます。
本記事で分かること
- Elastic Sorter で仕分けの精度を上げる方法
- Elastic Sorter で正しく仕分トレイへ振り分けられるようにするために何をしたらよいか
よくあるケース
Elastic Sorter にて、意図しない仕分けが行われてしまうケース。
設定方法
以下の方法を行うことで改善される可能性がございますので、お試しください。
1.手動仕分けによる閾値調整
仕分け結果に間違いがあった場合は、手動で他のトレイに移動させることができます。
手動で他のトレイに移動させることによって、どの帳票に似ているかを判定する閾値が内部的に調整され、次回からの自動仕分けの精度が改善されます。
詳しい手順は仕分け結果の修正をご参照ください。
2.帳票フォーマットの特徴点を減らす(レイアウト仕分けのみ)
レイアウト仕分けでは、帳票画像のレイアウト(罫線の直線、交点、角 、文字など)より特徴点を検出し、設定元とアップロード画像の特徴点をマッチングさせています。
そのため、表データの明細部分の罫線が類似していると、誤った仕分けがされるケースがあります。
対処法としては、特徴点を減らすことで、マッチングをする際のノイズが減り、精度が上がる可能性があります。
帳票定義で利用する帳票画像や、読み取る際にアップロードする帳票にて、帳票画像のレイアウトの特徴点を減らせる場合は、お試しください。
3.条件を見直す(キーワード仕分けをご利用の場合)
意図しない仕分けが発生した場合、仕分けの条件が誤っている可能性があります。「キーワード仕分けの条件分岐」を参考に条件に誤りが無いか、ご確認ください。
4.帳票定義画像の文字を削除する
帳票定義画像は、なるべく文字の記入がない画像に設定してください。
例えば、帳票定義画像の明細部分に文字の入力があると、文字自体が特徴量として判断されてしまい、仕分ける際に別の帳票として認識されてしまうケースがあります。
5.使用する画像の作成方法を統一する
使用する画像の作成方法を統一することで、仕分け精度が向上する可能性があります。
※例:帳票定義設定元のファイルと、読取を行うファイルの画像サイズ(ピクセルサイズ)、色の濃淡 などを統一する
6.使用する画像のピクセルサイズを変更する
DX Suiteでは、仕分けに使用する帳票は、色の濃くはっきりしているものを使用してください。
また、300dpi 程度の画像ファイルを推奨しており、解像度を調整することで、精度が向上できる可能性がございます。
解決しない場合
上記の方法で改善されない場合は、以下をご連携の上、お問い合わせください。
確認事項
- 仕分けユニットID
- 事象が発生した詳細な日時
- 再アップロードすると事象再現されるのか:Yes/No
- 別のアップロードファイルでも発生するか:Yes/No
添付ファイル にてご共有いただきたいもの
- 仕分けルールに設定しているすべての帳票定義ファイル(XML)
- アップロードしたファイル
- 画面キャプチャ