以下のようなマトリックス型の帳票を扱う場合の設定方法についてご説明します。
2つの帳票イメージの設定例を挙げます。
<目次>
帳票イメージ2:注文番号と品番をそれぞれ一列ずつデータを出力したい場合
以下にて詳細な設定方法を解説します。
帳票イメージ1:店舗ごとに一行ずつデータを出力したい場合
Step.1 | 読取範囲を設定する |
Step.2 | データ加工設定>文字列変換(部分一致) |
Step.3 | データ加工設定>文字列フォーマット |
Step.4 | データ加工設定>列データへ変換 |
Step.5 | データ加工設定>前行コピー |
Step.1 読取範囲を設定する
以下のように読取範囲を設定します。
- 部門:「範囲を追加」で読取範囲を設定します。
- 取引コード:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を4行×1列に指定します。
- 品名:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を4行×1列に指定します。
- 納入日:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を4行×1列に指定します。
- 入数:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を4行×1列に指定します。
- 店舗名:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を2行×4列に指定します。
- 数量:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を8行×4列に指定します。
Step.2 データ加工設定>文字列変換(部分一致)
「取引コード」「品名」「納入日」「入数」の列に対して、それぞれ以下のように「文字列変換(部分一致)」を設定します。
<例>
入力列:B(取引コード)
出力列:B
変換対象文字列:\|
変換後文字列:||||||||
※ バックスラッシュはエスケープ文字です
※ |(縦棒)を増やすことで、数量と店舗コード分の空白行を作ります。店舗の数だけ|が必要になります。
Step.3 データ加工設定>文字列フォーマット
「文字列フォーマット」を使用し、「渋谷」から「横浜」までの店舗名を明細表の行数分、繰り返し出力するように設定します。
入力列:F(店舗名)
出力列:F
フォーマット:{1}|{1}|{1}|{1}
Step.4 データ加工設定>列データへ変換
「部門」以外の列に対して、「列データへ変換」をそれぞれ設定します。
<例>
入力列:B(取引コード)
出力列:B
Step.5 データ加工設定>前行コピー
最後に、「数量」と「店舗名」以外の列に対して、「前行コピー」を設定します。
以上で設定は完了です。
CSV出力イメージは以下となります。
帳票イメージ2:注文番号と品番をそれぞれ一列ずつデータを出力したい場合
Step.1 | 読取範囲を指定する |
Step.2 | 表内の2行目以降の空白を削除する |
Step.3 | 表内の1行目の空白を削除する |
Step.4 | 列データに変換する |
Step.1 読取範囲を設定する
以下のように読取範囲を設定します。
商品名:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を6行×1列に指定します。
注文番号:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を6行×1列に指定します。「分割後項目設定」で「項目毎に設定」を選択し、偶数行(2行目、4行目、6行目)に対して、「その他」を選択し、「読取対象外」に指定します。
品番:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を6行×1列に指定します。
「分割後項目設定」で「項目毎に設定」を選択し、奇数行(1行目、3行目、5行目)に対して、「その他」を選択し、「読取対象外」に指定します。
数量:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を6行×1列に指定します。
単価:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を6行×1列に指定します。
金額:「範囲を分割」で読取範囲を設定します。分割設定を6行×1列に指定します。
Step.2 表内の2行目以降の空白を削除する
「商品名」「注文番号」「品番」「数量」「単価」「金額」の列に対して、それぞれ以下のように「文字列変換(部分一致)」と「列データへ変換」の順番で設定します。
これにより、表内の2行目以降の空白を削除することができます。
<例>
入力列:A(商品名)
出力列:A
変換対象文字列:\|{1,}
変換後文字列:|
※ バックスラッシュはエスケープ文字です
※グループ指定を行った際に空白行を削除する指定方法(パイプラインが連続で出力される際の検索)です。
Step.3 表内の1行目の空白を削除する
上記の設定だけでは表内の1行目が空白(読取対象外)になっている場合は削除できません。
以下の設定を追加することで、表内の1行目の空白(読取対象外)を消すことが可能です。
<表内の1行目の空白(読取対象外)を消す方法>
入力列:A(品番)
出力列:A
変換対象文字列:^\|
変換後文字列:(空白のまま)
※ すべての列に対して設定が必要です。
※ ^は文頭のパイプライン(|)を指しております。変換後文字列は削除するため空白のままにしてください。
Step.4 列データに変換する
最後に「列データへ変換」を以下のように設定します。
※ すべての列に対して設定が必要です。
<例>
入力列:A(商品名)
出力列:A
以上で設定は完了です。
CSV出力イメージは以下となります。