Elastic Sorter とは、あらかじめ設定した「仕分けルール」に基づいて帳票を仕分ける機能です。
仕分けた後は、Intelligent OCR のワークフローに送信し、読み取ることができます。
仕分け方法には、「レイアウト仕分け」と「キーワード仕分け」の2種類があります。
帳票の種類に応じて、適切な方法を選択してください。
レイアウト仕分け | キーワード仕分け | |
仕分け方法 | 帳票のレイアウト(特徴量※)の違いで仕分けを行う。 | 帳票上の特定キーワードの有無で仕分けを行う。 |
送信可能なワークフロー | 読取範囲の指定※特長量とは:帳票内の罫線、交点、角、文字など特徴のこと |
・読取範囲の指定 ・項目抽出 ・項目選択 |
※特長量とは:帳票内の罫線、交点、角、文字など特徴のこと
以下にて、活用例をご紹介します。
レイアウト仕分けの活用例
【活用例1】様々なフォーマットの帳票が混在したファイルを仕分けて読み取る
例えば、フォーマットが異なる「申込書」「口座振替依頼書」「委任状」が3種類1セットの場合、それらを別々にスキャンしてIntelligent OCR にアップロードするのではなく、3種類が混在したファイルをElastic Sorter にアップロードするだけで、「申込書」「口座振替依頼書」「委任状」に自動で仕分けて、Intelligent OCR にて読み取ることができます(使い方1)。
※事前にIntelligent OCR の「読取範囲の指定」にて、「申込書」「口座振替依頼書」「委任状」のワークフロー(帳票定義)を作成する必要があります。
【活用例2】様々なフォーマットの帳票が混在したファイルから、目的の帳票のみを仕分けて読み取る
例えば、以下のようなご利用ができます。
- 1ページ目が表紙、2ページ目以降が明細表の請求書ファイルから、明細書のみを仕分けてIntelligent OCR に送信して読み取る。
- 事前にIntelligent OCR の「読取範囲の指定」にて、明細書のワークフロー(帳票定義)を作成する必要があります。
- 表紙は「仕分け不可」となり、読み取りを行いません。
- 契約関連書類や送付状などが混在するファイルから、申込書のみを仕分けてIntelligent OCR に送信して読み取る。
- 事前にIntelligent OCR の「読取範囲の指定」にて、申込書のワークフロー(帳票定義)を作成する必要があります。
- 申込書以外の書類は「仕分け不可」となり、読み取りを行いません。
キーワード仕分けの活用例
【活用例1】レイアウトが同じ・似ている帳票を仕分けて読み取る
例)複数の得意先から類似したフォーマットで発行された見積書を、得意先ごとに作成したワークフローで読み取る
<仕分けルールの設定例>
- 「A社」を含む帳票は、「A社用の仕分けトレイ」に送信
- 「B社」を含む帳票は、「B社用の仕分けトレイ」に送信
【活用例2】異なる種類の帳票を仕分けて読み取る
例)1つのファイルに複数の本人確認書類が入っている帳票をアップロードして、種類別に仕分ける
<仕分けルールの設定例>
- 「電気」を含む帳票は、「電気料金読取用の仕分けトレイ」に送信
- 「ガス 」を含む帳票は、「ガス料金読取用の仕分けトレイ」に送信
- 「賃料」を含む帳票は、「賃料読取用の仕分けトレイ」に送信
- それぞれのトレイで項目抽出を利用して読み取りたい項目を読むことが可能
例)表紙付き請求書をアップロードし、明細だけ読み取る
<仕分けルールの設定例>
- 「銀行口座」を含まない場合、「明細用の仕分けトレイ」に送信
- 表紙を仕分け不可トレイに送信することで、明細だけを読み取ることが可能
Elastic Sorter の流れ
Elastic Sorter を利用するためには、事前に仕分けルールを作成する必要があります。
作成した仕分けルールに対して、ユニットを作成し、帳票をアップロードします。
仕分け結果を確認後、Intelligent OCR に送信して読み取りを行います。
- APIやRPAを活用することで、特定のフォルダにスキャンデータが入ると、Elastic Sorter による自動仕分け >> Intelligent OCR による読取 >> CSVデータのダウンロードまでの一連の処理を全自動とすることも可能です。
- 仕分けは自動で行われますが、仕分け結果に誤りがあった際には、手動で仕分け結果を修正することができます。手動で仕分けを修正することによって、次回からの仕分け精度を向上させることができます。